【完全解説!】日商簿記3級合格を最短で目指す方法!
日商簿記3級に挑戦する皆さんに向けて、
このページでは日商簿記3級合格のために必要な知識を、
網羅的にお伝えしていきます!
▼知りたいところから読みたい人はこちら▼
日商簿記検定とは
日商簿記検定を受験しようとする目的は人によって様々だと思います。
- 「就職に有利だと聞いたから」
- 「大学の単位認定要件だから」
- 「会社に受けろと言われたから」
人によっては、
「日商簿記って何かよくわかんないけど、受験することになった。。。」
という方もいらっしゃると思います。
せっかく勉強するのだから、
- 自分が学んでいることがどんな事に役立つのか?
- 簿記3級の先にある資格は何があるのか?
こうした事を理解した上で、資格試験の勉強取り組むことをオススメします。
では、その日商簿記3級とは何か?
というお話をしていきますね!
日本商工会議所が試験の運営を行なっている「簿記検定」のことです。
日本商工会議所以外にも様々な簿記検定がありますが、
最も権威性がある検定が、「日商簿記検定」となります。
検定級は1級~初級までの4つに区分されています。
「日商簿記3級」は下から2番目の難易度の検定級です。
それぞれの検定級ごとの難易度を、
以下の記事で簡単にまとめていますのでご参照ください。
日商簿記検定の知識はどのように役立つか?
日商簿記検定で学ぶ内容は、
企業の財務情報の作成の際に役立ちます。
企業は3ヵ月に1度、株主に対して業績の開示が求められています。
業績の報告は「財務諸表」という書類を通じて行われますが、
「財務諸表」の作成に簿記の知識が必要になります。
企業は出資してもらってるかわりに、
業績の報告が求められるんだね!
もう少し簡単に言えば、
企業は株主にお金を出資してもらっているかわりに、
毎年1年の間に「どのくらい儲かったのか?」「それとも損失を出したのか?」
ということを報告する必要があるということです。
(以下の記事では、簿記がどのように利用されるかについて詳細に解説しているので、
時間のある時にチェックしておこう!)
日商簿記3級の概要
「日商簿記3級」は、簿記の勉強を始めた人が1番最初に受験する試験になります。
試験に合格するためには、試験の内容をしっかり把握する必要があります。
以下の内容はしっかりと頭に入れておいてね!
試験時間:60分 合格率:40%前後
設問 | 配点 |
---|---|
第1問 | 45点 |
第2問 | 25点 |
第3問 | 35点 |
合計 | 100点 |
合格基準点は100点中の「70点」になります。
- 合格戦略(タップすると開くよ!)
-
配点を見ると、第1問の配点が最も高く、
続いて第3問の配点が高くなっています。
この配点の高い第1問と第3問を攻略することが合格への近道になります。
詳しくはこちら日商簿記3級合格者が教える【おすすめ勉強法】
試験形式は「統一試験方式」と「CBT方式」の2つ!
日商簿記では、以下の2つの受験方式が選べます。
統一試験:いわゆる筆記試験に該当するもので、紙の問題用紙と解答用紙を用いて試験が行われる。
CBT(Computer Based Test):こちらはネット試験とも呼ばれる方式で、
パソコンを使用して試験が行われます。
試験の詳細については、以下の記事をご参考にして頂ければと思います。
日商簿記3級の難易度
日商簿記3級の難易度は、そこまで高くないと言われています。
私も3級は簡単だと思います。
「合格率」や「勉強時間」は概ね以下の通りで、
比較的優しい試験ということができるでしょう。
合格率 | 必要な勉強時間 |
---|---|
約40% | 50時間~100時間 |
そうは言っても、合格率は50%を切っている回が多いので、
真面目に勉強しないと受からない試験であるということも事実です。
また、必要な勉強時間が50時間~100時間と幅が大きいですが、
短期間(1週間とか)集中して、1日8時間勉強した場合は「50時間程度」で合格できます。
一方で、1日3時間の勉強を1ヶ月した場合は「約100時間」かかるようなイメージです。
短期間で集中して勉強した方が、合格までに必要な勉強時間は少ないんだね!
日商簿記3級は独学可能なのか?
まず結論ですが、
独学で日商簿記3級に合格することは可能です!
詳細は以下の記事を確認してね!
現在は、無料で簿記を学べるサイトや動画がありますから、
これらをうまく利用すれば、
独学でも合格は出来るでしょう。
3級は正直なところ、暗記で乗り切れる側面もあるので
必ずしも予備校などに通う必要はないと思います!
予備校代を支給してもらえる場合
まず、会社や大学などから予備校代を支給してもらえる場合、
自己負担がないのですから、
「より早く」「より確実に」合格できる予備校に通うべきです。
予備校選びに迷う人はこちらの記事も参考にしてください!
え!予備校代が支給されることなんてあるの!
そんなことがあるんです!
ただし、合格できないと自腹ということもありますよ!
(世の中そんなに甘くないですね。。。)
日商簿記2級以上の取得を考えている場合
日商簿記2級以上は、
独学なのか、それとも予備校を利用するのかで
合格までに要する時間や合格可能性に差が出てきます。
日商簿記2級に合格した後は、
次の資格試験に挑戦する方もいると思います。
- 日商簿記1級
- 公認会計士試験
- 税理士試験
特に、「公認会計士試験」や「税理士試験」を受験するのであれば、
日商簿記2級まではなるべく早く到達したいところです。
学生のうちに挑戦できるとかなり有利です!
最短で合格するための戦略
試験の概要を理解して、
「独学」なのか「予備校を利用する」のかを決めたら、
具体的な合格までの戦略を理解していきましょう!
予備校に通う場合は、
先生の指示に従えばokなので、ここからは独学の人向けに合格戦略をお伝えしていきますね!
まずはどの教材を利用するか考えよう!
独学で勉強される方は、
まず、どの教材を利用するのかについて考えましょう。
どの教材を使用すべきかの判断は、
「デジタル教材が良いか」「紙の教材が良いか」である程度絞り込めます。
独学の人が使うべき教材
実は、簿記3級の教材(デジタル)は無料で手に入れることができます。
当サイトでオススメしているのは、「CPAラーニング」です。
正直なところ、これだけで十分独学可能です。
従って、
「紙のテキストが良い!」
「そもそもiPad持ってない。。。」
このような場合は、紙のテキストを入手するために、
次の2つの選択肢から選ぶことになります。
- 紙のテキストを購入する
- 「資料請求&説明会参加」の特典などを利用してテキストを入手する
詳しくはこちらの記事にて解説しています。
使用する教材が決まったら、
1番重要な勉強の進め方について理解していきましょう!
最短での合格を目指すなら、
「問題を今すぐに解き始めましょう!」
(詳しくは、以下の記事を参照ください。)
え、いきなり問題を解くの?
そうです、とにかく頻出論点の問題を解く事が大切です!
「そうは言っても、いきなり問題が解けるはずないでしょ。。。」
このように思われる方もいらっしゃると思いますが、
そもそも問題は解けなくてもいいんです。
まず、解答・解説を読み込むことから始めましょう!
解答・解説を読んで、
「何を答えれば良いのか」「どうやって計算するのか」
という事がつかめたら、少しずつ自力で問題を解けるように訓練していきましょう!
具体的なやり方を学ぼう!
以下に簡単な例を示してみますね。
「商品の現金販売」の仕訳を例にしてみます。
問題集を開いて皆さんが1番最初に解くであろう問題が「仕訳問題」です。
例えばこんな感じで問題が出題されます。
初見だと、
「そもそも仕訳ってなに?」
「何をどう解答すれば良いの?」
このように、「?」がたくさん浮かぶことと思います
これらの疑問は一旦置いておいて、まずは模範解答をチラッと見てみましょう!
いきなり100%の理解は不要ですが、
解答を見ると分かる事がありますよね?
ちょっとだけ、手を止めて考えてみてください!
- 解答から読み取れること(タップして開く)
-
解答を見て分かること
まず、分かることは「何を書けば正解になるのか」ということです。
このような形式で解答する必要があるんだなということを理解します。
借方 貸方 現金 100 売上 100 勘定科目は選択式なのも分かりますね! 次に分かることは「借方」が左で「貸方」が右に記載されているということです。
この時に、「借方」と「貸方」って何?と思いますよね?
このタイミングでどうしても気になったら、
テキストで意味を調べましょう!
最後に、「借方」には資産「貸方」には収益が計上されるという事が分かりますよね?
このようなルールや法則は手元にメモっておきましょう!
色々な問題を解く中で、このようなルールをメモっておくと仕訳計上の法則が感覚的に分かるようになります。
念の為にもう一度お伝えしておきますが、
「まずは問題を解くことからはじめてくださいね!」
教科書や解説講義は、どうしても分からない時に見るようにしましょう!
勉強の時間配分について
短期間で合格するうえで最も大事なのが、
「勉強時間の配分」です
詳細はこちらの記事にて確認頂ければと思いますが、
「第1問」と「第3問」の対策に全力を注いでほしいと思います
時間配分としてはだいたいこんな感じ
勉強する時は、「とにかく仕訳力を高める!!」ということを意識してください
仕訳問題も総合問題も結局は「仕訳力」勝負ですからね
【日商簿記3級】優しい論点解説!
さて、ここまで読み進めた皆さんは
具体的な勉強方針までは理解できていると思います
ここから、ようやく日商簿記3級で出題される、
具体的な出題内容を解説していきます
論点解説は、「日本商工会議所」が公表している「簿記検定試験出題区分表」もとに解説していくよ!
貸借対照表と損益計算書
上場企業は、「有価証券報告書」という書類を年に1度作成する義務があります
(年に1度でない場合もありますが、基本的には1年に1回です。)
この有価証券報告書の中で、
「貸借対照表」と「損益計算書」というものを作成しなければなりません
記事の冒頭で企業は出資者である株主に対して、
「企業の状況を説明する義務がある」とお伝えしましたが、
報告の際に用いる書類が「有価証券報告書」です
もちろん、書類といっても紙の資料があると言うよりは、
有価証券報告書が、電子ファイルの状態となって、
企業のホームページ上で閲覧できるようになっている。というのが正確だと思います
(こんな感じ→開示サンプル)
ちょっと脱線してしまったので、話を「貸借対照表」と「損益計算書」にもどしますね
貸借対照表とは、
会社が保有している「資産」や「負債」などを
企業がどのくらい保有しているかを報告する表です
例えば、現金を100万円もっている
借入金が100万円ある
といった具合です
損益計算書とは
会社が1年間でどのくらい儲けをだしたか計算している表です
投資家や債権者は企業が「どのくらい儲けているのか?」ということが、
1番気にしていますので、この損益計算書は非常に重要な書類になります