スキマ時間で仕訳力アップ!−連結会計(資本連結①)
この記事は、日商簿記2級または日商簿記1級の学習をされている方を対象にしています!
これから簿記の学習を始める方、
簿記3級の学習をしている方は、以下の記事から読んでみてくださいね!
問題の利用方法
ちょっとしたスキマ時間に、スマホで仕訳の勉強が出来るような問題を作成してみました!
電卓がなくても問題が解けるように、綺麗な数字を使用して問題を作成しています。
- 問題文を読む
- 仕訳を考える
- 解答を確かめる(タップすると答えが表示されるよ!)
連結会計は、超重要論点で、
- 日商簿記2級
- 日商簿記1級
- 公認会計士試験
- 税理士試験
すべての試験において最頻出なので、完璧に理解していきましょう!
【問題1】
(100%子会社株式を取得するケース)
以下の資料をもとに仕訳を考えてください。
- 投資と資本の相殺消去の仕訳
- のれんの償却の仕訳
当社は、×1年4月1日にS社の株式を1株あたり1,000円で500株取得した。
仕訳を考える上で必要な計算条件は以下の通りとする。
- S社の発行済株式総数は500株である。
- 取得時のS社の資産/負債の簿価と時価の間に相違はないものとする。
- 取得時のS社の純資産の状況は以下の通りである
- のれんは発生年度より10年間で償却を行う。
純資産の内訳 | 金額 |
---|---|
資本金 | 250,000円 |
資本剰余金 | 100,000円 |
利益剰余金 | 100,000円 |
- 正解及び簡単解説(タップすると開くよ!)
-
投資と資本の相殺消去の仕訳は以下の通りとなります。
借方 貸方 資本金
250,000S社株式
500,000資本剰余金
100,000利益剰余金
100,000のれん
50,000のれんが発生する超典型的なパターンだよ! 基本的な問題なのでミスったらダメよ!
特に「のれん」と、「のれん償却額」の金額は試験で、
得点源になるので慎重にね!
続いて、のれんの償却についての仕訳です。
借方 貸方 のれん償却額
5,000のれん
5,000のれん償却額の計算式: 50,000円÷10年=5,000円
ワンポイント解説!
【問題1】で出題した内容は、基礎的な問題ですので確実に解答してもらいたいです。
思考停止で問題を解いているとやってしまうミスが、
のれんの金額の算定を誤るというものです。
慣れてくると仕訳をわざわざ切らなくなるので、
ついついやってしまうのが、次のケースです
【問題1】の条件を少しだけ変えてみます。
当社は、×1年4月1日にS社の株式を1株あたり800円で500株取得した。
この場合、切るべき仕訳は次の通りです。
借方 | 貸方 |
---|---|
資本金 250,000 | S社株式 400,000 |
資本剰余金 100,000 | 負ののれん 50,000 |
利益剰余金 100,000 |
仕訳ではなく、タイムテーブルを利用して解いているとやってしまうミスですね。。
タイムテーブルって何?
という方は急いで以下の記事も確認してくださいね!
のれんとは何か?
ということをしっかり理解しましょう!
【問題2】
以下の資料をもとに仕訳を考えてください。
- 投資と資本の相殺消去の仕訳
- のれんの償却の仕訳
当社は、×1年4月1日にS社の株式を1株あたり1,000円で350株(70%に相当)を取得した。
仕訳を考える上で必要な計算条件は以下の通りとする。
- S社の発行済株式総数は500株である。
- 取得時のS社の資産/負債の簿価と時価の間に相違はないものとする。
- 取得時のS社の純資産の状況は以下の通りである
- のれんは発生年度より10年間で償却を行う。
純資産の内訳 | 金額 |
---|---|
資本金 | 250,000円 |
資本剰余金 | 100,000円 |
利益剰余金 | 100,000円 |
- 正解及び簡単解説(タップすると開くよ!)
-
投資と資本の相殺消去の仕訳は以下の通りとなります。
借方 貸方 資本金
250,000円S社株式
350,000円資本剰余金
100,000円非支配株主持分
135,000円利益剰余金
100,000円のれん
35,000円非支配株主持分が発生するケースです 当社は70%支配しており,30%は非支配株主が保有しているので、
30%分は非支配株主持分を計上しないとダメだよ!
続いて、のれんの償却についての仕訳です。
借方 貸方 のれん償却額
3,500円のれん
3,500円のれん償却額の計算式: 35,000円÷10年=3,500円
最後に
おつかれ様でした!
今回は基本的な資本連結関する問題を出題しました。
次回は少し発展的な資本連結に関する問題を出題する予定です。
なお、当サイトの記事内容については、正確なものとなるよう、調査・確認した上で記載しておりますが、
事実と異なると思われる記載がございましたらお問い合わせフォームよりご連絡頂けますと幸いです。
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