スキマ時間で仕訳力アップ!−仕訳問題(①資産除去債務)
この記事は、日商簿記1級の学習をされている方を対象にしています!
これから簿記の学習を始める方、
簿記3級の学習をしている方は、以下の記事から読んでみてくださいね!
問題の利用方法
ちょっとしたスキマ時間に、スマホで仕訳の勉強が出来るような問題を作成してみました!
スムーズに問題が解けるように、綺麗な数字を使用して問題を作成しています。
- 問題文を読む
- 仕訳を考える
- 解答を確かめる(タップすると答えが表示されるよ!)
【問題1】
以下の文章を読んで、建物取得時の仕訳を解答しなさい。
当社は、2023年4月1日に建物を100,000千円で取得した。
(支払いは当座預金より行っている。)
建物は耐用年数が10年であり、減価償却方法は「定額法」を採用している。
建物の残存価額は0として計算を行うこと。
なお、耐用年数経過後には取り壊しを予定している。
(土地は当社が所有するものではなく、借地の上に建物が建設されているため、
耐用年数経過後は建物を撤去する必要があるためである。)
建物を取り壊すのに必要と見積もられる金額は1,000千円であり、
割引計算に使用する割引率は1%とする。
計算の過程で生じた端数は千円未満を四捨五入すること。
- 解答&ワンポイント解説!(タップで開くよ!)
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※資産除去債務:1,000千円÷(1+0.01)10≒905
この問題のポイントは、割引後の資産除去債務の見合い(将来の支出)金額を「有形固定資産」に含める事です。
こうすることにより、毎期の減価償却を通じて費用配分されることになります。
なお、使用する割引率は無リスクの税引前の利率を使用することになります。
無リスクの税引前割引率としては、「国債の利率」などが使われますよ
取得時の処理を間違えると、決算時の「減価償却費」や「資産除去債務」の計算も間違えるから慎重に。。。だね
【問題2】
当社は2024年3月31日に決算日迎えた。
資産除去債務にかかる決算仕訳を答えなさい。
(有形固定資産の減価償却にかかる仕訳、資産除去債務の時間経過による調整仕訳)
計算の過程で生じた端数は千円未満を四捨五入すること。
なお、期末において将来支出額の見直しは不要であると判断している。
- 解答&ワンポイント解説!(タップで開くよ!)
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決算時の仕訳は、将来の支出額の変更がない限りは、
難しい論点はないので確実に正解したいところです。
なお、時の経過によって増加する資産除去債務の計算には、
有形固定資産の取得時に使用した1%を使用します。
期末日時点(2024年3月31日)の無リスクの税引前割引率が与えられていても、
使用しないようにして下さい!
将来の支出額の変更がある場合は、
期末日時点(2024年3月31日)の割引率も問題文に与えられるので、注意ですよ⚠️
次の記事で支出額の変更がある場合の問題があるので、
練習してみようかな。。。
以下の問題もあわせて学習しておきましょう!
まとめ
今回は資産除去債務にかかる基本的な問題を出題しました。
有形固定資産取得時の、資産除去債務の割引計算を間違えると、
試験においては致命的です。。。
よく出題される論点でもあるので、しっかり抑えましょう!