【合格者が解説!】日商簿記1級の偏差値は?
日商簿記1級って難しいって聞くけど、
実際のところどのくらい難しいのか分からない。。。
確かに簿記1級の勉強をしたことがない人にとっては、
少し分かりにくいですよね。。。
この記事では、日商簿記1級に合格した私が、
日商簿記1級の難易度を大学の偏差値に置き換えて、分かりやすく解説致します!
まず、日商簿記1級の偏差値は60と結論付けます。
(大学のレベルで例えるとMARCHくらいです。)
偏差値60というと母集団の中で上位15%程度ですから、
100人中15位までに入らなければいけません。
もちろん、これは感覚的に「偏差値60くらいかな」程度の推測値に過ぎませんが、
私は大学受験(一般入試)も経験しており、偏差値60程度の大学に入学することの難しさは理解しています。
ですので、どちらも経験している私としては、
「日商簿記1級の偏差値は60」と言っても良いのではないかと思っています。
しかし、これでは信頼性を感じてもらえないかと思いますので、
偏差値60とした要因を挙げていきます。
母集団の質の高さ
日商簿記1級受験生の母集団は、概ね以下の3つのグループで構成されています。
- 公認会計士試験受験生
- 税理士試験受験生
- 純粋な簿記1級受験生
それぞれの割合は流石に分かりませんが、
それなりの数の「会計士試験受験生」と「税理士試験受験生」が混ざっているので、
合格難易度を高くしていると考えられます。
(それ故に、合格した時の恩恵は大きいという話を以下の記事でしています。)
この母集団の質の高さが偏差値を高く設定した要因の1つです。
独学での合格が難しい
簿記試験が大学受験と決定的に異なるのは、
簿記の基礎を公教育で教わっていないということです。
ですから、多くの人がちゃんとした基礎がない中で勉強を始めますので、
独学での合格はほぼ不可能です。
そのため、予備校の利用が必須という点で合格のハードルが上がっていると考えられます。
そのため、多くの受験生が「大原の社会人講座」もしくは「TAC」という資格予備校に通っています。
科目ごとに足切り制度が存在する
日商簿記1級の試験科目は以下の4つがあり、
それぞれの科目で「足切り」というものが存在します。
満点は100点で、合格には70点以上が必要ですが、
各科目での得点が10点(40%)未満だと、その科目のせいで不合格となるため、
苦手科目を作らない対策が必要です。
例えば以下の例だと、総合点は70点ちょうどですから、
合格基準点には届いています。
しかし、工業簿記の点数が足切りラインである10点を下回っているので、
以下のケースでは不合格となります。
科目 | 点数 |
---|---|
商業簿記 | 20点/25点 |
会計学 | 22点/25点 |
工業簿記 | 8点/25点 |
原価計算 | 20点/25点 |
ただし、私の周りでも総合点が70点を超えているのに、
足切りで落ちたという人は殆どいないので、
よほどの大事故が起こらない限りは大丈夫かなという感覚です。
日商簿記1級の合格率は低い
日商簿記1級の合格率は、約10%とかなり低くなっています。
直近の合格率推移を見ても概ね10%で安定して推移しています。
先ほどもお伝えした通り、
レベルの高い母集団の中で、上位10%に入らなければならないという点が、
日商簿記1級の合格が大変なところです。
直近の試験では合格率が上昇していますが、
長期的に合格率が高いまま推移するかは微妙なところです。
無料で簿記1級が学べる予備校
日商簿記1級の合格には予備校の利用が必須であるとお伝えいたしましたが、
予備校(通信または通学)の費用相場は5万円~15万円程度になります。
ちょっと高いな。。。
いきなり予備校に通うというのもハードルが高いですよね。。。
そんな時にオススメしたいのが「CPAラーニングです!」
そのおすすめの理由は、簿記3級から1級までの講義がすべて無料で提供されている点です。
「講義がすべて無料なのは怪しい。。。」と思う方もいるでしょうから、
なぜ無料なのかを解説していきましょう!
(百聞は一見にしかずと言いますし、取り敢えず見てみようという方は、
以下のリンクからサイトに飛ぶことが出来ます。)
「CPAラーニング」
CPAラーニングが無料で提供されている理由
提供元の「CPAエクセレントパートナーズ」は、
「会計人材に貢献するインフラ企業になる」という企業理念を掲げ、
様々な会計教育関連事業を展開しています。
予備校として講義や教材を無料で公開することで、多くの人がその教材や講義に触れ、
質の高い教育を受ける機会を提供しているのは、まさにこの企業理念に沿ったものだと言えますね。
ただし、個人的には別の意図もあると思っています。
「無料には必ず理由がある」このように考える私としては、
以下のように勘ぐってしまうんですよね。。。笑
CPAラーニングを無料で提供するメリット
CPAとしては、無料で講義や教材を提供することにより、
受講生が無料で提供されたコンテンツを利用して学ぶことで、
簿記・会計に興味を持った受講生が、将来的に有料の公認会計士講座を申し込む可能性を高めることが出来ます。
この仕組みは、双方にとってメリットのあるwin-winの関係であると言えるでしょう。
このお陰かどうかは定かではないですが、2023年度実施の公認会計士試験では素晴らしい実績を残していましたね。
終わりに
日商簿記1級の合格難易度は、人によって異なります。
例えば社会人の方で働きながら簿記1級に合格しようと思う場合は、
偏差値的はもう少し上がると思われます。
個人的には、偏差値65くらいにはなるのではないかと思います。
いずれにしても、学生のうちに取得する方が良さそうですね!