【合格者が解説!】簿記は文系と理系どちらに有利なのか?
簿記は文系の資格とか、理系とは相性が良くないなど色々な噂を聞きますが、
実際のところどうなのでしょうか?
この記事では、実際に日商簿記1級まで取得した私が感じたことをお伝えいたします。
結論だけ先にお話ししておくと、
「文系だから合格しやすい」とか、「理系だから合格しにくい」という事はないですし、
「文系だから就職に活きる」とか、「理系だから就職に活きない」というものでもないです。
簿記という資格はとても汎用性の高い資格ですので、
以下に当てはまる場合は取得することをオススメしています。
- 明確にやりたいことがない
- 専門性を身に付けたい
- 他の就活生との差別化をしたい
簿記の知識が社会で必要なのは事実
このサイト以外でも、
「文系・理系両方に必要な資格」
「理系こそ簿記を取得すべき」
なんて言われていますが、これは私もその通りだと思います。
少なくとも会社法の適用を受ける会社(株式会社など)は、
計算書類を作成することが必要ですから、
ほぼ全ての会社で簿記の知識が必要になります。
ただし職業によっては不要なことも。。。
ほぼ全ての会社で簿記の知識が必要とはいっても、
- アスリート
- 声優
- 俳優
- CAなど
専門性が高く、明らかに経理や簿記に関わらない職業に就くと決めている場合は、
簿記の知識は必ずしも必要はないと言えるでしょう。
なので、
- 明確にやりたいことがない
- 専門性を身に付けたい
- 他の就活生との差別化をしたい
こうした状況にある方には、
文系・理系関係なく簿記の資格を取得する事が推奨されているというわけです。
ちなみに、専門性・差別化を考えると最低でも「日商簿記簿記1級」は取得しておきたいですね!
- 経済学部
- 商学部
- 経営学部
これらの学部で
- 簿記論
- 財務諸表論
- 経営学総論
これらの科目の履修が必須である事が多いため、
簿記の資格の勉強が、単位稼ぎに活きます。
これは嬉しいですね🎵
ただし、大学の授業のレベルはそこまで高くないので、
大学の授業だけで合格を目指す事は難しいと思います。
ちなみに。。。
私はちょうど「日商簿記1級」の勉強をしていましたので、
「簿記論」や「財務諸表論」「連結会計論」などの授業は、
授業に出席せず、期末のテストだけで単位を稼ぐことができました。
なぜ理系でも簿記が役に立つのか?
理系の人でも、簿記の知識が役に立つ理由は、
経理という仕事が、会社のビジネスを理解することを求めるからです。
ビジネスの理解において、
理系学部で習った内容と簿記の知識を活かす機会があります。
百聞は一見に如かずと言いますので、
少し有価証券報告書を見てみましょう。
こちらは、
武田製薬の有価証券報告書です。
パッと見てみるだけで、
「簿記の知識も薬学の知識も両方必要そうだな」と感じませんか?
154ページ以降が分かりやすいと思います。
「疾患領域別および製品別の売上収益」ってところですね。
私は製薬会社の監査は担当したことはないのですが、
経理であれば、その会社のビジネスのことをある程度は理解しています。
簿記の知識があれば、
理系学部時代に学んだ知識も活かせるってことだね!
これが理系の人でも簿記の知識が役に立つという理由になります。
まとめ
冒頭で説明した通り、
簿記は文系だから相性がよい
理系だから相性が悪いということはないです。
もちろん、文系だから合格しやすい訳でもなく、
理系だから合格しにくい訳でもなありません。
簿記の知識は汎用性が高く、
明確にやりたいことが決まってない学生にとっては非常にオススメの資格と言えるでしょう。