日商簿記3級

【日商簿記3級】勉強時間の配分はどうする?

ぺんぎん

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これから日商簿記簿記3級の勉強を始める方に向けて、

どのような配分で勉強すべきかを「合格者」が解説していきます!

そもそも!

日商簿記3級に合格するための勉強時間の目安は?

勉強時間の配分を考える前に、

そもそも日商簿記3級に合格するためには、

どのくらいの勉強時間が必要なのかを知っておく必要があります。

ぺんぎん
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合格に必要な勉強時間は概ね「50時間~100時間」になります。

合格率必要な勉強時間
約40%50時間~100時間

ちなみに、50時間はかなり効率的に勉強した場合の目安です。

おすすめの勉強時間の配分

結論からお伝えすると、

【第1問】と【第3問】を厚めに対策して、

【第2問】は薄く対策するのがおすすめです。

簿記3級,時間配分

100時間勉強できるとしたら、以下のような配分になりますね。

第1問:50時間

第2問:5時間

第3問:45時間

この配分がおすすめな理由と、

注意点についてはこれから説明していきます。

具体的な勉強時間の配分

時間配分を考えるうえで、確認すべきなのが「配点」です。

ぺんぎん
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3級の配点は以下の通りです。

日商簿記3級,配点

試験は大問1~3で構成されています。

試験対策の基本は、「配点の大きい問題から対策する」です。

とすると、以下のとおりの優先順位が決まります。

第1問>第3問>第2問

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ここからは、大問ごとの対策を説明していきますね!

【第1問】仕訳問題対策に50%配分するのがおすすめ!

合格戦略

仕訳問題で満点を狙う

仕訳問題は一問一答のような側面がありますので、

基本的には暗記で対応できます。

ですから、時間をかければその分だけ仕訳問題の得点力は上がります。

  • 「配点が高い」
  • 「費用対効果が良い」

この2つの理由から、仕訳問題対策は最優先で取り組んでください!

具体的な配分としては、

第1問の仕訳問題対策に、自分が使える時間の50%を配分するのがおすすめです。

簿記3級,時間配分

ほとんどが仕訳問題対策なんだね!

ぺんぎん
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そうですね、この後説明しますが、

この「仕訳問題対策」は「総合問題対策」にもなるのでこのくらい時間を使って欲しいですね。

【第2問】記帳問題は軽めに対策をする

第2問の対策は、「少し難しい」かつ「配点が低い」ので、

「時間がない人」→対策をしない

「時間のある人」→少し対策をする

ぺんぎん
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このような方針でいいと思います。

(配分としては、0%~5%くらいかなと思います)

対策をしない理由

なぜ第2問の対策はしないのか?

するとしても、なぜ後回しでいいのか?

これは、第2問の出題内容がその時々によって結構変わるからです。

その他の要因

  • パズル的な要素があって解答が難しい
  • 出題形式も様々なものが想定される
  • 簿記の記帳に関する体系的な理解が必要

それでも0点は回避しよう!

対策をしないのであれば、

第2問は0点でもいいのかと言うと、

そんなことはないんですね。。。

でも、対策をしないと得点できないんじゃ。。?

ぺんぎん
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あまり対策をしなくても部分点はとれますよ!

第2問の難しいところは問題の出題形式や内容に幅があるにもかかわらず、

0点を取ってはいけないという所です。。。

ですが、第2問は必ず部分点が取れる箇所があるはずなので、

部分点が取れそうな所を見逃さないということが大事です!

資格予備校が提供している予想問題を見てみると、

「あれ?これ記号を選ぶだけじゃん」

「これは、問題分に与えられている数字を書くだけだ。。。」

「答え0円じゃん。。。」

などなど、とりあえず何か書けば正解になる箇所があるはずです。

第2問で1番大事なことは空欄を作らないことです!

ちなみに

仕訳問題や総合問題対策をすることにより、

第2問を解くための簿記力が多少は養われます。

ですから、「仕訳問題」や「総合問題対策」をやっていると、

自然と第2問の得点力も養われます。

【第3問】総合問題対策には45%程度配分する

合格戦略

総合問題は形式慣れを重視する!

総合問題と言うと、

難易度が高そうに思えますが、

やっていることは次の2つです。

  • 「仕訳を考える」
  • 「仕訳を集計する」
ぺんぎん
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これだけです!

ただ、これが「貸借対照表」「損益計算書」「精算表」のような形式で出題されると難しく感じるんですよね。。。

なので、総合問題はとにかく問題慣れしましょう!

ポイントは簡単に考えること!

第1問の「仕訳問題」と第3問の「総合問題」は、

違う範囲の勉強をしているように思えますが、

そんなことはなくて、結局やっていることは、

  • 仕訳を考える
  • 仕訳を集計する

この2つしかやってないんですよね。

ぺんぎん
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決算時点で仕訳を集計して、

「BS」「PL」「精算表」を作成します。

問題形式が、以下のどれで出題されても、

結局やっていることは同じなんだと理解する事が大切です。

  • 「貸借対照表の穴埋め」
  • 「損益計算書の穴埋め」
  • 「精算表の穴埋め」

→結論として、形式慣れさえしてしまえば、仕訳力勝負となります!

総合問題にはこんな形式がある

総合問題は大きく分けて、以下の3種類の問題が出題されます。

  • 「貸借対照表の穴埋め」
  • 「損益計算書の穴埋め」
  • 「精算表の穴埋め」
ぺんぎん
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「貸借対照表」と「損益計算書」は、通常セットで出題されますね。

総合問題は「99%」くらいは以下のパターンで出題されます。

残高試算表(決算整理前)→決算整理仕訳の起票→BS/PLの作成

日商簿記3級

年間の具体的な流れは上記の通りですが、

総合問題では、残高試算表が問題中に与えられます。

残高試算表の数値は、決算整理仕訳考慮前なので、

自分で仕訳を切って、残高試算表の数値と合計したものを答えさせるというのが、

よくある問題のパターンです。

ぺんぎん
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実際の問題を解いて、イメージを掴みましょう!

例題

【前提】

当社は2024年3月31日に決算日を迎えた。

決算整理仕訳計上前の「残高試算表」は以下の通りである。

(回答に必要な箇所だけ数値を記載しています。)

借方勘定科目貸方
1,000,000  現金預金
一部省略 一部省略一部省略
10,000,000  建物
単位:円

問題:2024年3月期における当社の減価償却費を答えなさい。

計算における条件は以下の通りとする。

  • 建物の経済的耐用年数は10年である。
  • 減価償却方法は定額法である。
  • 耐用年数到来時の建物に残存している価値はないものとする。

問題文を読んでみて、回答までの道筋は浮かんできましたか?

優しく解説するので、最後までついてきてくださいね!

まず、この問題についての概要説明です。

総合問題では決算整理について聞かれることが多いと言いましたが、

「減価償却費の計算」は決算整理仕訳で超重要です!(超頻出問題です)

決算整理仕訳って?

決算整理仕訳は、通常期末日以降に計上される仕訳を意味します。

企業は会計事象(例えば商品の販売など)が発生したタイミングで仕訳を計上しますが、

会計事象の発生に関わらず、期末日で計上される仕訳が決算整理仕訳に該当します。

決算整理仕訳には例えば以下のようなものがあります。

  • 減価償却費の計上
  • 未収収益/未払費用の計上
  • 売上原価の計上
  • 貸倒引当金の計上

今回の問題は決算整理事項である減価償却費の計上ですよね?

減価償却費は決算日時点で計上するのが通常ですから、

計算さえできてしまえば確実に得点できます。

(集計する必要がないので計算結果をそのまま回答欄に記入すればOKです。)

具体的な計算ロジック

今回の問題は、10年使える建物を10年で償却した場合ですから非常に簡単です。

建物10,000,000円÷10年=1,000,000円

これを仕訳で表現すると、

(借方)減価償却費 1,000,000/(貸方)減価償却累計額 1,000,000

このようになります。

そして、この1,000,000円という数字を、

回答用紙の損益計算書に転記すればOKです。

(建物以外に減価償却を実施する必要がある資産がある場合は、この減価償却費を集計しないといけません。)

費用収益
減価償却費 1,000,000省略
(損益計算書)

回答形式は様々ですが↑このように転記します。

この問題を振り返ってみると、

「減価償却費の仕訳を切れるか?」

これだけが勝負の分かれ目だということがわかります。

切った仕訳をどう集計するかは解答を見ながら覚える必要はありますが、

総合問題においても、最も重要なのは仕訳力です

まとめ

・「第1問」と「第3問」の対策に時間の大半を費やそう!

・「第1問」も「第3問」も大切なのは「仕訳力

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◆「公認会計士試験」「日商簿記1級」に合格 ◆簿記の「難しい」「分からない」を解消できるような記事を投稿してます。 ◆実務で遭遇した苦労話や自己研鑽についても ◆会計・税務業界は人手不足過ぎて本当に大変な状態なので1人でも多くの人に会計・税務の勉強をして頂きたいと願っています。
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